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2020.01.15更新

☆歯周病ってどんな病気?
皆さん、歯周病って一度は聞いたことがあるとは思いますがどんな病気か知っていますか?歯周病はその字の通り、歯を支える周囲の組織が歯周病菌をはじめ様々な要因によって破壊されていく病気です。そして「世界で最も患者数が多い病気」としてギネス世界記録にも認定されています。

 

☆歯周病の進み方

歯周病

 図1

成人の5人に4人が歯周病ともいわれています。歯周病がとても進行して歯の周りから膿が出る状態になると歯槽膿漏(しそうのうろう)ともいいます。そしてとても静かに、密かに、気づかれないように進行し、気づいた時にはすでに手おくれで、歯を抜くしかない、また自然に抜けてしまったといったこともしばしばある恐ろしい病気です。今回は、この世界で最も患者数の多い歯周病の全身疾患への影響についてお話してみたいと思います。

 

☆どうして全身疾患と関係あるの?
下の図に示してあるのが歯周病と全身疾患の相関図です。こんな病気と歯周病が関係あったのかと驚く方もいるかもしれませんね。なぜなのかこれから説明していきたいと思います。

 

歯周病

図2

 

図1のように歯周病はとても静かに私たちに気づかれないように進行していきます。進行すると歯の周囲の歯周ポケットが深くなり歯周病菌がどんどん増殖していきます。そして歯周病菌の出すさまざまな毒素が私たちの健康を害していきます。

歯周病が進行して歯がぐらついたり、歯の周りが脹れたり、歯を喪失すると当然噛みにくくなります。噛みにくくなれば食物摂取がしにくくなり低栄養を起こし、またよく噛めないで飲み込むと胃腸へも負担をかけます。また歯周病菌の出す酵素が、細菌やウイルスを防いでいる口腔粘膜を破壊し容易に体内に入りやすくしてしまいます。つまり風邪やインフルエンザに罹りやすくなります。
また高齢になると嚥下(えんげ)機能(飲み込む力)が低下し、また簡単にせき反射がおきなくなり、唾液に混じった細菌が気管に入り肺に流れ込んでいく誤嚥(ごえん)がおき、誤嚥性肺炎になります。高齢者の死亡原因第3位が肺炎でそのほとんどが誤嚥性肺炎です。お口を清潔に保たなければ、いくら肺炎球菌ワクチンを接種しても誤嚥性肺炎になってしまいます。

 

☆歯周病菌が血管内に侵入すると
本来無菌状態であるべき血液に細菌が侵入すると血管内に入り込んだ歯周病菌全身を駆け巡り様々な悪さをします。細菌が血液中に入り込むと、この悪玉菌を退治しようと免疫細胞が出動し戦いが始まります。免疫細胞の働きには感謝したいところですが、安心は出来ません。免疫細胞VS悪玉菌の長く続く戦いそのものが炎症性反応で、それが長く続くことが「慢性炎症」です。この慢性炎症が長引き積み重なることで、生活習慣病をはじめ多くの慢性疾患が引き起こされます。

 

☆どんな病気の原因になるの?
糖尿病、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化、胎児の低体重・早産、肺炎、がん、肥満、骨粗しょう症、認知症などの直接的、間接的な原因になるといわれています。疾患別の原因等はまた何かの機会にお話しできればと思います


☆こんな症状があったら要注意! あなたは〇点?
 
歯周病セルフチェック表
Q1 年齢は40歳以上ですか?(25点)
Q2 歯磨きをするとよく出血しますか?(10点)
Q3 歯肉が赤く腫れることがありますか?(20点)
Q4 歯がぐらぐらすることがありますか?(10点)
Q5 固いものが咬みにくいことがありますか?(20点)
Q6 喫煙者ですか?(15点)

★合計点数が30点以上の方は歯周病のリスクがあります。
 
歯周病治療の前後の写真です。

 歯周病

治療前の写真

 

歯周病

 治療後の写真

 

歯周病は、全身疾患のもとになる恐ろしい病気です。そして静かに進行します。歯周病予防には徹底的な定期的な口腔ケアによる歯垢や歯石の除去が必要です。定期的に歯科医院でお口の健康管理をしている人の方が、していない人よりも生涯医療費が少ないということもわかってきました。たかが歯周病と侮らず、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科受診をお勧めします。皆様も歯周病予防で全身疾患を防ぎ健康な毎日を送りましょう!

 

 

投稿者: 浅間台歯科医院

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