2022年4月5日
こんにちは!いつも浅間台歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。
4月18日は何の日か知っていますか?この日は、日本歯科医師会が「いつまでも自分の健康な歯で食事を楽しんでもらいたい」という願いを込めて「よい歯の日」と制定しました。
「よい歯」を守るためには毎日の歯みがきが不可欠ですが、どんなに歯をみがいても汚れの落ちにくい場所があります。それが、「歯」と「歯ぐき」の間にる「歯周ポケット」と呼ばれる「みぞ」です。歯周ポケットという名前は聞いたことがある」という方も多いと思いますが、実は、歯周ポケットの存在は「歯を失ってしまう前兆」でもあるのです。
◆「歯周ポケット」って一体なに?
歯と歯ぐきの間は、一見すると隙間なくピッタリくっついているように見えます。しかし、この境目には隙間があり、ここにある溝を「歯肉溝(しにくこう)」といいます。
通常、溝の深さは1mm程度しかありませんが、ここにプラーク(歯垢)が溜まると、歯周病菌が歯ぐきに炎症を引き起こし、溝がだんだん深くなります。この「深くなった溝」こそが「歯周ポケット」の正体なのです。そして歯周病がどんどん悪化していくと、ポケットの深さが1cmを超えてしまうこともありえます。ちょっと想像しただけでも恐ろしいことですよね。
◆ポケットが深くなるだけじゃない!
歯周病菌はただ歯周ポケットを深くするだけではありません。歯周病菌が増殖すると「歯石」を作りだし、そこを隠れ家にして菌がどんどん繁殖していきます。そして、これらの菌は歯の表面だけでなく、歯周ポケットの中にも「歯石」を作りだすのです。
歯周ポケットの奥には歯ブラシの毛先が届かないため、そこか細菌のすみかとなり、恐ろしい数の細菌が繁殖していきます。そして、歯周病菌が出す毒素により歯を支える骨が溶けはじめ、やがて歯が抜けてしまうのです。
◆歯周ポケットを深くしないために
歯周ポケットが深くなるほど、歯周病菌によって歯を支える骨が溶かされるリスクが高くなります。しかし、歯ぐきの中に生息している歯周病菌は、普通に歯みがきをしてもなかなか取り除くことができません。そこで、必ず必要になるのが、歯科医院でのチェックと歯周病治療です。
歯科医院に来ていただければ、国家資格を持った歯科衛生士が専用の器具を使用し、歯の表面だけではなくポケットが深い部分の歯石までしっかり取り除きます。
◆気づかないうちに「悪化」する…
実は、歯周病で最も恐ろしいのは、目立った自覚症状がないまま歯周ポケットがどんどん深くなることです。気づいたときにはポケットの深さが1cm以上・・・ということも珍しくありません。そこまでポケットが深くなっている頃には、すでに歯を支える骨も溶け始めています。
「歯ぐきが腫れてるかな?」
「ちょっと出血してるな…」
そんなときは、まず歯科医院にお越しいただき歯周病検査を受けてください。ポケットが深くなる前にしっかり治療をして、1本でも多くの歯を守りましょう。
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