2022年5月10日
いつも浅間台歯科医院のブログをお読みいただきありがとうございます。
本日は「お口の臭い=口臭」についてのお話をさせていただきます。
暑くなって、汗をかく季節になると体のニオイが気になりますが、気にすべきなのは体臭だけではありません。口臭も気にすべきニオイのひとつです。
たかが口臭…
そう思われるかもしれませんが、なかなか消えない口臭の影には実は深刻な病気が隠れているかもしれません。
◆誰にでもある生理的口臭
皆さんは朝起きた時に、お口のニオイが「クサイ」と感じたことはありませんか?
起きた直後やお腹が空いている時、緊張している時などはだ液の分泌量が減少します。すると、お口の中に細菌が増えてしまい、口臭の原因となる揮発性(きはつせい)の「硫黄化合物(いおうかごうぶつ)」がたくさん作られてしまうのです。
硫黄化合物は、野菜が腐ったようなニオイや卵が腐ったようなニオイなどに例えられる悪臭と言われることも。この悪臭こそが、「生理的口臭」の正体です。
しかし、ニオイの強さは人によって異なるものの、生理的口臭は、誰にでもある口臭で、食事や歯みがきをすることで口臭は弱まります。
また、女性はホルモンの影響によってお口のニオイが強くなることもありますが、一時的に強くなるお口のニオイはそれほど心配する必要がありません。
注意しなければならないのは、次にお話する「病的口臭」です。
◆治療が必要な病的口臭
口臭の中には治療が必要となるものもあります。それが、病気によって発生する「病的口臭」です。原因となる主なお口の病気には
①歯周病
②舌苔(ぜったい)
③むし歯
などが原因として考えられます。
この中でも1番最初に考えられる原因が歯周病です。歯周病は細菌の感染によって引き起こされる疾患で、進行すると歯を支えている骨が溶かされてしまうことも。しかも、歯周病の原因となる細菌は、嫌なニオイの元となる硫黄化合物を生み出します。
また、舌に白っぽいものが付着している場合、それは「舌苔」という細菌のかたまりの可能性もあります。舌苔に含まれた細菌を放っておくと病的口臭は、より一層強くなっていくのです。
さらに、むし歯も口臭の原因になることがあります。むし歯が進行すると歯に穴が空き、神経が腐敗してしまうことがありますが、その穴に詰まった「食べかす」や「腐敗した神経」から強烈なニオイが生じるためです。
◆お口のケアで口臭予防
口臭には様々な原因が存在し、中には全身の病気が関係している場合もあります。しかし、口臭の原因の80%以上は、お口の中にあるといわれており、その原因を減らすには、お口の中を清潔にすることが大切です。歯ブラシとフロスや、タフトブラシなどを併用し、お口の中の汚れを丁寧に落としましょう。
そして、ご自宅での歯みがきだけでなく歯周病やむし歯の早期治療につながる「歯科検診」も欠かせません。定期的に歯医者に通って、健康なお口の状態を維持しましょう!
私たち歯科医院がおこなう「プロフェッショナルケア(プロケア)」と、皆さまが自宅などでおこなう「セルフケア」の2つをしっかりおこなうことで、お口のトラブルを防ぎましょう!
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