2024-10-01
いつも当院のブログをお読みいただきありがとうございます。
秋といえば「食欲の秋」。
旬の食材を味わうのが楽しみになる季節です。
旬の食材はおいしいだけでなく
栄養価も高いため、
積極的に食事に取り入れたいですね。
そんな食事が楽しみな季節だからこそ、
お口のケアも欠かせません。
中でも妊娠中の方は
お口のトラブルが起こりやすく、
母子の健康にも悪影響を与えうるため、
特に注意が必要です。
そこで今回は、
妊娠中の口腔ケアの重要性についてお話していきます。
◆痛みや不快感も⁉
妊娠中に起こりやすいお口のトラブル
かつては
「一子を得ると一歯を失う」
といわれたほど、
妊娠中は口内にさまざまな問題が
発生しやすくなります。
「気分が悪くて、歯が磨けない」
「だ液がネバついて気持ち悪い」
などがその代表例です。
また、妊娠前にはなかった
以下のようなトラブルに悩まされる方も少なくありません。
・歯や歯ぐきに痛みがある
・歯ぐきに腫れや出血がる
・冷たいものや熱いものがしみる
・口臭が強くなる
◆なぜ妊娠中にお口のトラブルが起きるのか?
、その要因のひとつが、妊娠中における
女性ホルモンの分泌量の増加です。
これにより、女性の体には
さまざまな変化が生じます。
これはお口の中も例外ではなく、
サラサラだっただ液が粘り気を増し、
つわりによって
歯みがきが困難になるなどして、
普段よりもお口の中を
清潔に保つ力が弱まります。
また、歯周病菌の中には
女性ホルモンによって
活発になる菌が存在することも、
妊娠中に歯ぐきの腫れや
出血が多くなる一因です。
さらに、妊娠後期に入り
お腹が大きくなると、
一度に食べられる食事の量が限られるため、
結果的に食事の回数が増えていきます。
それに応じたケアが不足してしまうことも、
お口のトラブルが増える要因となります。
◆赤ちゃんにも悪影響が⁉
妊娠中の歯周病に要注意
妊娠中のお口のトラブルは
お母さんだけの問題ではなく、
赤ちゃんにまで影響する恐れがあります。
その一例が、早産や低体重児出産です。
近年の研究により、妊娠中の歯周病は
早産や低体重児出産のリスクを約2倍~4倍も
高めることがわかっています。
これは、歯周病の原因菌や歯ぐきの炎症が、
子宮の収縮に影響を与えるためと考えられています。
このことから、妊娠中はお母さん自身だけではなく
お腹の赤ちゃんの健康を守るためにも、
お口のケアは欠かせません。
◆安定期に入ったら歯科受診を!
妊娠中のお口の健康は、
お母さんと赤ちゃん、双方に大切です。
妊娠安定期(妊娠16週~27週)に入ったら、
ぜひ歯科医院で検査とクリーニングを受けましょう。
また、安定期であれば
必要な歯科治療を受けることも可能です。
定期的なケアでお口の健康を保ち、
安心して出産を迎えられるよう、
私たちも全力でサポートいたします。
妊娠中のお口のケアで気になることがあれば、
お気兼ねなく当院へご相談ください。
大切なのは、
オーラルフレイルを自覚したら
早期に機能改善に取り組むことです。
いつまでもおいしく食事を楽しみ、
健康的な生活を送るためにも、
早めに歯科医院で相談し、
適切な指導を受けましょう!
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